2024年3月25日のあさイチでは、塩見芽以さんというヘアケアメーカーの専門家が、正しいシャンプーの手順について解説しました。
日々行っているシャンプー、実はその方法が正しくないかもしれません。
頭皮トラブルの3大悩み、ニオイ・かゆみ・抜け毛を解消するために、プロがおすすめする簡単なケア方法をご紹介します!
【あさイチ】正しいシャンプー方法[頭皮の匂いの原因]
20代 | ヨーグルト/シトラス |
20~30代 | 脂っぽい |
30~40代 | 納豆/蒸れたニオイ/垢っぽい |
40~50代 | ろうそく/ほこり/粉っぽい |
ごくまれにいる | しょうゆ/香ばしい香り |
頭皮のニオイの原因は、皮脂が酸化し、または常在菌によって分解されることによる物質です。
つまり、皮脂の不適切な洗浄がニオイの源となる可能性があります。
頭皮の洗浄が不十分な場合、ニオイの原因物質が残ることがあります。
年齢によって、頭皮のニオイは5つの種類に分けられます。
【あさイチ】正しいシャンプー方法[頭皮に常在する菌]
アクネ菌 | 酸を作り出し、頭皮に潤いを与えます。 |
表皮ブドウ球菌 | 頭皮を弱酸性に保ち、外部の刺激から守ってくれます。 |
コリネバクテリウム | 頭皮を弱酸性に保ち、外部の刺激から守ってくれます。 |
日本人の頭皮には、3つの主要な菌種が存在し、これらの3つの菌種が全体の80〜90%を占めています。
これらの3つの菌のバランスは、頭皮と髪の健康に極めて重要です。
加齢や紫外線、生活習慣の乱れが、このバランスを崩す要因となります。
頭皮の色をチェックして、青い場合は問題ありませんが、赤みがある場合はコリネバクテリウムの増加が示唆されます。
コリネバクテリウムの増加は、毛根部の細胞の活性が低下し、抜け毛や細毛、白髪の増加を引き起こす可能性があります。
また、老化菌としても知られるエンテロコッカスという菌も存在します。
この菌は、頭皮に存在する場合は髪のうねりを引き起こし、肌に存在する場合はシワを引き起こす悪玉菌です。
【あさイチ】正しいシャンプー方法[シャンプー前の予洗い]
予洗いとは、シャンプーをする前にお湯で頭皮を洗うプロセスです。
これが非常に重要であり、頭皮が臭うという問題は、実は数秒しか洗われていないことが多いそうです。
シャンプーの前には必ずブラッシングを行います。
POINT:このちょっとした作業が後で効果を発揮します。
シャワーヘッドを手に取り、頭皮全体に均等にお湯をかけます。
指を髪の間に挟み込み、頭皮を触るようにしてお湯を行き渡らせ、しっかりと頭皮を濡らします。
POINT:頭皮の周囲に汚れがたまりやすいため、水の流れを作るようにして頭皮に指を通してください。
ニオイが気になる方は、最低1分間予洗いを行ってください。「どんぐりころころ」を4回歌えば、だいたい1分になります。
心の中で歌っても構いません。
【あさイチ】正しいシャンプー方法
シャンプーは、手のひらで円を描くように軽く泡立てます。
POINT:シャンプーの量は、ショートなら1プッシュ、ミディアムなら2プッシュ、ロングなら3プッシュが目安です。
泡立てたら、側頭部や後頭部、そして頭頂部まで、頭皮に均等に泡を広げます。根元でしっかりと泡立てます。
根元で泡立てた泡を、中間部や毛先に伸ばします。
フェイスラインは、指を使ってくるくると円を描くように洗います。
頭皮の皮脂を取り除くためのもみ洗いは、指の腹を使って頭皮を軽く揉んでください。
頭皮が少し動くくらいの力で洗います。
正しいシャンプーを行わないと、頭頂部、つむじ、耳の後ろ、そして襟足が意外と洗浄されていないことがあります。
しっかりと予洗いを行い、正しい手順でシャンプーを行いましょう。
【あさイチ】正しいシャンプー方法の効果
唾液中の免疫物質の濃度が、ゴシゴシ洗いで30%増えるのに対し、もみ洗いだと68%増加します。
この差は、ゴシゴシ洗いよりももみ洗いの方が2倍のリラックス効果があることを示しています。
さらに、ゴシゴシ洗いと比較して、もみ洗いは髪のキューティクルをより保護してくれます。
【あさイチ】正しいシャンプー方法[かゆみの原因]
頭皮のかゆみは、一般的に炎症と乾燥の二つの要因によって引き起こされます。
炎症は、シャンプーやトリートメントを十分にすすぎきれなかったり、トリートメントを適切に塗布しなかったりすることによって発生します。一方、乾燥は、お湯の温度が主な原因であることがよく知られています。
炎症を予防するためには、予洗いのように頭皮を丁寧に洗い、ぬめりが完全になくなるようにすることが重要です。
また、シャンプーを十分にすすいだつもりでも、さらに30秒間流し続けることが効果的だと言われています。
【あさイチ】正しいシャンプー方法[かゆみを防ぐトリートメントの付け方]
トリートメントには毛髪用と頭皮用の2種類があります。
毛髪用のトリートメントは、髪のダメージを補修することが目的です。そのため、髪の表面に滑らかなコーティング成分が付着しやすい仕組みになっています。
しかし、このタイプのトリートメントは頭皮につくとすすぎ残しが起こりやすいです。ですので、しっかりと洗い流すことが重要です。
一方、頭皮用のトリートメントは比較的新しい商品で、毛髪用と比べるとまだ種類が限られています。
頭皮用のトリートメントを選ぶ際は、「頭皮(地肌)に塗布」という記載があるものを選ぶようにしましょう。
頭皮が乾燥している場合は、お湯の温度にも注意が必要です。
お勧めの温度は38℃です。40℃以上のお湯を使うと、洗った後に頭皮が乾燥しやすくなり、かゆみが生じる可能性があります。