2024年5月27日放送『あさイチ』で歯ブラシの使い方、選び方が紹介されました。
いつまでも歯が健康でいられる、歯の磨き方や、毛先の種類や歯ブラシの交換時期など教えてもらえました。
教えてくれたのは、歯科医で歯ブラシのスペシャリストの高柳篤史さん。
歯ブラシのヘッドの形など、細かい基準をくわしく知ることができます。
【あさイチ】歯の健康いちばん!正しい歯の磨き方
歯磨きのポイントは以下の2つ。
- 時間
- 磨く力
「歯磨きにかける時間」や「磨く時の力加減」を注意してみてましょう。
正しい歯みがきとは、以下のとおりです。
- 3分以上
- 適切な力 (200g程度)
- 小さなストロークで磨く
- 角度を変えながら磨く
【あさイチ】おすすめ歯ブラシの選び方
具体的な歯ブラシ選びのポイントです。
歯磨き時間による、歯ブラシの選び方
おすすめ歯ブラシを選ぶとき、3分以上歯磨きする人と、3分以下の人で分けてみます。
<3分以上歯みがきする人>
角度をつけている → 「小型・コンパクト」な歯ブラシを選ぶ
角度づけが苦手 → 「極細毛」な歯ブラシを選ぶ
<3分未満の歯磨きの人>
力が強い → 「大型・幅広」 な歯ブラシを
角度づけが苦手 → 「縦に見てドーム型」「太さミックス」 の歯ブラシを
ストロークが大きい → 「横から見て長さに差」のある歯ブラシを
<力の測り方>
キッチンのはかりを使って、普段歯を磨く容量で測りの上をこすってみましょう。
そこで何グラムと出るかで判断します。
理想は200g程度の強さです。
200gを大きく上回っていたら「強い」という判断になります。
歯ブラシの柄(え)のデザインから選ぶ
歯ブラシの柄のタイプには、次のようなものがあります。
歯ブラシの柄(え)のタイプは、歯ブラシを横から見て判断してください。
- 柄の先が内側に傾いている(柄に対して歯を磨くヘッド部分が内側に傾いている)
- 柄がまっすぐになっている
- 柄の先が外側に傾いている(柄に対して歯を磨くヘッド部分が外側に沿っている)
磨く力が弱い人・・・「1.柄の先が内側」の歯ブラシがおすすめ
磨く力が強い人・・・「3.柄の先が外側」の歯ブラシがおすすめ
朝と夜で歯ブラシを使い分ける
高柳さんによると、朝と夜で歯ブラシを使い分けることをおすすめしていました。
朝はあまり時間がないので「大型歯ブラシ」でササッと効率的に磨く。
夜は時間があるので「小型や極細毛歯ブラシ」でじっくり時間をかけて、歯のすき間などを徹底的にキレイにします。
朝:「大型・幅広」で「長さに差」のある歯ブラシなら短時間で効率的な歯みがきが可能
夜:「小型・コンパクト」で「極細毛」を使って、時間をかけて歯のすき間を磨くことができる
電動歯ブラシについて
電動歯ブラシは、手で磨くより圧倒的に速さがあるのでキレイに磨けますが、歯と歯の間の磨き残しに注意しましょう。
電動歯ブラシは広いところを磨くのが得意なので、高柳先生によると
「極細毛の歯ブラシと、電動歯ブラシの二刀使い」
をおすすめしていました。
歯ブラシ交換のタイミング
日本大学の松戸歯学部講師の遠藤眞美さんによると、歯ブラシの交換タイミングは使用期間で決まります。
およそ1ヶ月が目安です。
見た目(毛先が開いているかどうか)で判断してしまうと、間違いの元ですね。
最近の歯ブラシには、毛先が開いているかどうかわかりにくいものがあります。
特に超極細のものは毛先が曲がっていても分かりづらいです。
毛先の開きで、自分の磨く力の具合を知ることができます。
すぐ毛先が開いてしまう人 → 磨く力が強すぎる。歯茎へダメージを与えるおそれあり。
あまり毛先が開かな人い → 磨く力が弱すぎる。歯のすき間に毛先が入っていかない。
【あさイチ】プロが答える!歯の磨き方Q&A
歯の磨き方の順番や、歯みがきの時間や歯について、視聴者からの質問に高柳先生が回答しました。
Q1 :フロスや歯間ブラシ・歯ブラシの使う順番は?
A1:フロス・歯間ブラシで汚れを取ってから歯ブラシを使いましょう。
Q2:テレビやスマホを見ながら歯磨きすると、1時間以上たってしまうけどアリですか?
A2:あまり長く磨きすぎると、歯茎が下がったり歯茎を傷つけたりすることも。
また、ながら磨きは同じ所ばかりを磨いてしまい、磨き残しが多くなります。
磨く順番を決めておいて、それに従って磨くなどしましょう。
Q3:歯並びが悪い人向けの歯ブラシ選びについて
A3:歯並びが悪い人は、凹んだところにブラシが届きにくいので、歯ブラシを縦にして磨くようにします。
縦に磨くには歯ブラシの幅が狭いものをえらびましょう。
Q4:朝の歯磨きは朝食の後と朝食の前、どちらがおすすめ?
A4:両方磨くのが理想ですが、朝食の後、食べたらただちに磨く、が理想です。